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歯科受診に対し、不信感を持ってしまって二度と歯科受診しなくなっていた人の御意見

ケース1・・・(藤沢市在住 T.Iさん 30才女性)
私は高校入学時からIBS(過敏性腸症候群)に悩まされてきました。下痢型の為、1日に10回以上トイレに行くは、日常茶飯事でした。20歳を過ぎたころには、IBSの為、外出時、閉所などを恐怖に感じるようになり、行動範囲も狭まっていきました。「歯科」についても例外ではなく、一度、診察台にあがると「トイレへ行けない」事などが頭をよぎり、虫歯で歯が痛くなっても、なかなか受診する事が出来ませんでした。

それでも、とうとう我慢が出来ずに歯医者へ通いだしたのですが、何回目かの診察のとき(神経を抜く治療をした後)「過呼吸発作」を起こしてしまいました。先生や、衛生士さんたちの慌てようを見て、ますます、私の過呼吸はひどくなり、同じビルの内科の先生が呼ばれてきました。その「過呼吸」を起こしたとき、内科の先生が歯医者の先生に、どのような治療をしたのか尋ねているのを聞いたのですが、歯科の先生は「教科書どおりの治療です」と言っていました。その、「教科書どおり」という言葉に私は歯医者の先生に対して、非常に不信感を覚え、その後は別の歯科に通いだしました。

新しく通いだした歯科医院は、父親も通っているところで、父親も私のことを「神経質な性質なので」と前置きし、私も、以前の歯科で「過呼吸」を起こした事を話しました。この歯医者の先生は、「心配ありません」とすぐに言ってくれました。でも、時々、衛生士さんに向かって「神経質な患者さん」とか「怖がりやさん」とかと、私のことを言い、決して気持ちのいいものではありませんでした。そして、治療に対して文句をいってきた子供のお母さんに対する説明に、またもや「教科書どおりの治療をしました」と言っていたのです。

どこかで、そんな「不信感」を感じていると、IBSの症状が、歯医者の予約日になるとひどく出て、予約をキャンセルする事もたびたびになり、次の予約の日まで歯医者の事で頭が一杯なため、夢にまで見るようになっていました。そうしているうちに、去年の11月「パニック発作」を立て続けに起こし、PD(パニックディスオーダー)と診断されました。一時は近所を5分散歩すること、すぐそこのスーパーへの買い物、レジに並ぶ事、電車はおろか、バスに1区間のる事すら出来ないほどになってしまいました。

しかし、心療内科の先生を信頼する事が出来た事や自律訓練法を学んだ事により、電車は行ったことのある所なら、ほとんど大丈夫になり、歯科と同じ「閉鎖的な場所」の美容院もクリアできました。そして、残るは「歯科受診」でした。心療内科で「歯科受診への不安」を訴えても、前もって薬を飲む事ぐらいしかアドバイスはなく、虫歯になりやすい性質の私は、非常に困っていました。

本屋でふと目にとまった雑誌に「心療歯科」と言う記事を見つけ、「坂本歯科医院」が平塚にあると知りました。平塚は子供の頃から病院には縁のあるところでしたし、場所としては安心できるところでした。心療内科の先生に「心療歯科」の話をしたところ、前もって、「PD」は対応してくれるかどうか確認する事、診察前に頓服で、抗不安薬を飲む事をアドバイスされました。

初めて、坂本歯科医院にPDを受け入れてくれるかの電話をしたときの対応に、「手ごたえ」がありました。普通の歯科医院の受付の人ならば、聞いてはくれそうもない、「症状」の事を聞いてくれ、「おそらく対応できます」と言われたときは、心のそこから「良かった」と思いました。そして、体調によってはキャンセルしてしまう事にも、快く了解してくれました。さて、初めての予約日、薬は頓服は持っていったものの、いつもと同じ量しか飲まずに行ってみました。

ドアをあけて、待合室に入ると、歯医者の独特の臭いや冷たい感じがなく、ちょっとしたホテルのロビーか、おしゃれな喫茶店を思わせるような、椅子たちが迎えてくれました。トイレも広々とウォシュレットつきで、暖かい雰囲気がリラックスさせてくれました。診察室と完全に分離している待合室では、歯を削る機械音はほとんどせず、いつもなら、時間を追うごとに「ドキドキ」してくるはずの心臓は自分でも驚くくらい静かに動いていました。

いざ診察室へ入ってみると、診察台の多さに驚いたものの、受付の人の丁寧な対応に、その驚きもすぐに消えました。そして、院長先生との初めての顔合わせです。院長先生は私のPDの症状を理解してくれようとしてくれている事が、すぐにわかりました。「今の精神状態」「発作時の状態」「レントゲン室が怖くないか」「痛さに敏感かどうか」などなど。そういった、細かな対応の一つ一つに、私は、全くといっていいほど緊張せずに診察台に居続けることが出来ました。

診察室では、あちこちから笑い声が聞こえる事が少なくありません。つい、こちらまで聞き入ってしまいそうな世間話や、冗談は、治療に対する不安感をさらに減少させてくれます。心の病気は、かかった事のない人に「理解」されませんし、出来ないと思います。でも「理解してくれようとする」ことで、こちら側はどんなに心強く、リラックスできるか計り知れないものがあります。

「不安は不安を呼び、沈静は沈静を呼ぶ」「不安感」を与える暇なく、接してくれる、院長先生や衛生士さんの対応は、まさしく、私をよりリラックスした状態に持っていってくれます。歯医者である院長先生が、ここまで「心の病気」に関心を示してくれるのは、院長先生も「IBS」を深く理解されているからだと思います。それから、診察室にトイレがあることも、外せない「安心」のひとつです。

どこの医療機関にかかっても、自分の専門外の事には、関心を示してくれないお医者さんはたくさんいます。ですが、院長先生にお会いして、もっと、大きく「心身全般」に相談できる「お医者さん」が増えてくれたらと思います。私の坂本歯科への通院もキャンセルすることなく皆勤賞ですし、今日もまた「沈静は沈静を呼び」リラックスして麻酔もこなす事が出来ました。

お読みいただく方に私の感覚が伝わるかどうか少々不安ですが私の経験した事により、多少なりとも、誰かの役に立てればと思っています。

 


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