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最近の心療歯科の現況

平成14年10月21日
遠方から来院される患者様が増加する傾向
最近、特に思うことは、全国の遠方からの当医院への受診が多いことです。埼玉県、東京都、静岡県、愛知県、茨城県、沖縄県と全国的に心療歯科というものを必要としていることがわかります。沖縄県の離島から受診があった時は、私もとても驚きました。

笑気麻酔鎮静法の効果
歯科受診に恐怖心が非常につよい患者様にカウンセリングとともに有効なのが、笑気麻酔鎮静法です。笑気麻酔鎮静法は、恐怖心をやわらげ、恐怖心からくる嘔吐反射等を防いでくれます。嘔吐反射の強い方は、お口の中を見る小さな歯科用の鏡を入れるだけで、嘔吐反射をおこしてしまいます。しかし笑気麻酔鎮静下では、驚くほど、嘔吐反射が抑制され、診療担当者側は容易に通常の歯科診療にはいれるのです。また患者様の強い歯科治療に対する恐怖心がとれるので、患者側と診療側のインフォームド、コンセント、つまり信頼関係をつくっていくのに大いに役に立っています。

PDという心因性疾患
心療歯科が必要な患者様のなかにPD(panic disorder)パニック障害の方がかなり多いことがわかりました。まだPDという病気は、社会の中で、よく知られておらず、PDの方の人数も実際には、よくわかっていません。PDは心因的な疾患なので、どのような対応が必要なのか診療者側も理解していないことが多いのです。これからは、ストレス社会のなか、診療担当者側も心因的疾患の勉学、知識修得が肝要となるでしょう。

顎関節症という不定愁訴
最近開催された咬合学の学会で、「咬み合せの悪さが顎関節症になる」という図式を痛烈に批判した特別講演が内科医によって行なわれたという。この不定愁訴の顎関節の痛みはお口の中の不調和だけで起こるのではなく、全身的な病気の一症状として起こる可能性があると言うことである。とにかく顎関節症の治療は、困難で、患者様の満足が得られにくくまさしく患者様の主張は不定愁訴、つまり理解を越えた訴えなのである。顎関節症の治療をあまく見ているとブラックボックスの中に、診療側も患者様も入ってしまう結果に終る可能性が充分あるのである。

心療歯科分野でのトラブル
心療歯科は、患者様側にとってすべて万能であると言った思い込みは危険である。先述したように、歯科には不定愁訴が多いし、EBM(科学的根拠に基づく医療)が、確実に定着していないためである。又、患者様の心のケアは、そう簡単なものではないということである。心のケアは、ある時、その対処を間違って、反対に患者様の不信や恐怖を助長してしまうことがありうるのである。最も大事なのは、いかに診療側が患者様の立場に立てるかということに大きくかかっていると思うのである。そして心のケアに関して研鑚努力をすることも不可欠であることは言うまでもありません。

全く歯科受診に入れない患者様の例
関東北部から受診された患者様は予約の時30分以上自分の為の時間がほしいということでした。そして本日受診なさいましたが、歯科より、まず精神科か心療内科へ通院すべき方でした。診療台にすわってくれましたが、口腔内診査、レントゲンも拒否、自分の不定愁訴である、「歯牙の内から薬の臭いがする」ということと、「舌小帯の附着位置異常」はしっかり訴えるのですが、レントゲンの撮影を拒否、口腔内診査の歯科用ミラーだけ、それでもこれを途中で拒否しました。そして、不定愁訴をおおむ返しにくり返すのです。「大学病院の口腔心身外来へ紹介状を書きましょうか?」と言っても、「それは必要ない」といい、何もできずに帰られました。しかし歯科医院の玄関で自分の歯についての不定愁訴を受付係と延々と1時間しゃべりつづけるのです。これは、まず歯科受診より、精神科や心療内科を受診することが望ましい方の実例です。私は全く何もできませんでした。何を言っても納得してくれないのです。とてもむなしい気持があとに残りました。

全く歯科受診できないご夫婦
神奈川県外在住の40代のご夫婦が受診されましたが、レントゲンもダメ、「笑気麻酔鎮静を試みたい」と言っても拒否、口腔内を検査するのも無理、何とご夫婦が同様な状態です。何とかして歯科受診がスムーズにできるよう、当方も最大の努力をしたのですが、3回も4回も無断キャンセル。しかし又、不思議と予約をとるのです。自分自身で恐怖心と戦っているのですが、この方も心療内科へ受診をして心のコントロールをして来院した方が良いケースです。このご夫婦にも何もしてあげられません。これが、心療歯科の限界でしょうか?

心療歯科の限界は確実にあることを知っておくべきである
この2例を鑑み心療歯科の限界は確実にあります。まず「レントゲンを撮影できること」次に「口腔内を診査できること」、そして「歯石を除去できること」この3点ができれば、何とか心療歯科分野の患者さんとしていつかスムーズに歯科受診できる時がきます。しかし、以上が全くできないとやはり、その患者様には精神科や心療内科受診を勧めた方がよい場合がでてきます。


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