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初期の入れ歯の材料とは?

(動物や人間の歯を使った初期の入れ歯)

原始的入れ歯に類するものは、エジプト人、エトルリア人、ローマ人によって開発され、多くの文献によって示されているが、早期の入れ歯(義歯)は、アブルカシス、アンブロ・パアレーによって技術開発が進められ、さらに、ピエール・フォシャールによって局部義歯、総義歯など、一部部分入れ歯、また差し歯などの基本的な技術が開発された。

1746年にはモートンが金冠について、またボールデが金の義歯床について発表している。この時代、義歯の材料として動物の骨、象牙、カバの牙、セイウチの牙、さらに人間の死体の歯や自分の抜けた歯などが用いられていた。

これらを義歯床として用いた場合、有機物質なので、口腔内でむし歯になったり、化学変化を起こし不快な口臭を発するようになった。特にカバの牙が義歯床材料としてもっとも適したものとして、多く使用され続けられたため、1861年の概算では少なくとも1100頭のカバが殺されたという(ホフマンーアクストヘルムによる)。また、人間の審美的自然歯を得るために戦場から戦死した人の歯を拾い集めたという悲劇的な話もあった。

(参考資料 長谷川正康著 歯科の歴史おもしろ読本より)

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