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折れたペンギンのくちばしが治った、歯科医らの善意で

川崎市立夢見ヶ崎動物公園(同市幸区)の折れたくちばしが、人工くちばしでよみがえった。歯科医師と歯科技工士のボランティアにによる治療が成功した。ペンギンの人工くちばしの装着は極めて珍しいという。

同園によると、オス4歳のフンボルトペンギン。昨年11月、オス同士の縄張り争いで、くちばしの3分の1が折れた。くちばしは捕食、羽づくろい、巣作り、子育てなどに必要な大切な機能という。このペンギンは、群れの中でエサの魚を十分に捕ることが出来ず、健康への心配があった。

こうした様子を見かねた同園の長澤實飼育担当副主幹(54)が、親類の歯科技工士一戸啓和さん(25)に、「くちばしを治せないか」と持ちかけた。一戸さんは、勤務する東京都新宿区の歯科医院の海堀直樹院長(40)に相談、ボランティア治療に取り組んだ。

2人は3月1日に同園を訪れ治療を始め、残っているくちばしの整形や型取りなどに取り組んだ。人工くちばしの強度や重さに気を配って何回も作り直し、4つ目で完成品にたどり着いた。仮装着からかみ合わせを調整し、4月27日に6回目の治療で装着を終えた。

人工くちばしは、人間の入れ歯に使う樹脂とフレームに合金を使った。本物のくちばしと同じように色づけもした。このペンギンは、仲間がいるペンギン舎に戻され、以前のように元気にエサを食べた
り泳いだりしている。海堀院長は「仲間にいじめられているのを聞き、治してあげたいと思った。初めての試みだったが、元気になってよかった」と喜んでいる。

千葉県の鴨川シーワールドの勝俣悦子獣医師は「ペンギンのくちばしは頑丈に出来ているので、折れることは珍しい。しかも人工くちばしを装着したという話も聞いたことがない」と話している。

(出典 富田篤先生)

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