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歯科矯正の始まり

歯科矯正(orthodontie)というものが、単なる歯並びを揃えるだけの技術であるとするならば、この方法はかなり古い時代から行われていた。

すなわち、顎の異常を最初に記載したのはヒポクラテスで、その最初の治療を提案したのはローマで活躍したケルズスの文献にみられるという。

さらにエギナのパウル(Paul of Aegina七世紀前半)は「過剰歯が歯列不正の原因となるときには、歯牙を切断するか技去してその不正状態を矯正しなければならない」と述べている。

さらには、アラビアのアブルカシスは歯が不正な位置に萌出し、他の歯牙より突出している者、特に婦人に不快感を与える顔を有する者に対する矯正は、乱杭歯(らんぐいば)なら単なる技去ですむ場合があるが、乱杭歯と他の歯とが癒着している場合は乱杭歯を切除しなくてはならないと述べている。

この手術は歯質が硬いばかりではなく、隣在歯に振動を避けるために一挙に決行せず、多くの日時を必要とする。他の場合の歯列不正にはインド鉄の鋸で行うようにする。このアブルカシスは、また、歯石の害を説き、初めて歯石除去器を自家考案した人でもある。

参考:歯科の歴史おもしろ読本 長谷川 正康 著

 

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